HTMLエディタ比較 (フリーソフトウェア)

フリーソフトウェアのタグ挿入型HTMLエディタの機能比較をまとめたページです。普通のエディタと共に優れたフリーウェアソフトが乱立するこの分野。有っても良さそうな比較記事を載せたページが意外に見付からないので、意を決して自分で比較し、箇条書きにまとめてみました。といっても、ほんのメモ程度です。私が日々のHP書きに使用する中で、使えるか使えないか、だけが採用不採用の基準です。不採用のソフトは、1つ2つの致命的な欠損機能を指摘するのみです。

なお、比較検討をしたサンプルソフトは、窓の杜、VectorのPickUpで紹介されていたタグ挿入型HTMLエディタのみです。それ以外のエディタは含んでいません(一部例外あり)。これ以外に優れたHTMLエディタがありましたらお知らせ下さい。よろしくお願いします。

以下、「作者のページ」リンク以外は、Vectorや窓の杜へのリンクです。

TOP3

第1位(現在使用中)

TTT Editor　[作者のページ]

自由なキーカスタマイズ、洗練された操作性など、フリーとしては最も完成度の高いHTMLエディタ。特に注目すべきは、HTMLエディタとしては珍しいほぼ無限回のUndo/Redoとタグ自動補完入力（登録されているタグは少ないが自分で増やせる）。使用する前に簡単にヘルプを読むとより使いやすくなるでしょう。その他、基本機能として以下のようなものが搭載されています：ツリーによるファイル管理、同時編集する文書はタブで切替可、イメージビューア内蔵、、タグや属性などの別色表示、タグの再編集機能、漢字コードの相互変換、ローカルリンクチェック、お気に入り/ブックマークの利用、相対パス/アンカー/画像のサイズ自動取得。なお、その他で紹介している以心伝心を常駐させているとエラーが発生します。(2002/6/3)

第2位(多機能エディタ)

ez-HTML　[作者のページ]

TTTEditorより多機能。しかし、問題点が色々。キーカスタマイズは可能ですが、既登録のタグしか受け付けてくれません。例えば、Shift+Enterで<p>を入力したいのに、<p></p>の組でしか入力されない等。また、ctrl+tabによるタブの移動が曖昧。ただしその他の機能に関しては万全。文法チェックもあります。XHTMLにも対応しているという点で先進的です。今後の成長に期待したいソフト。

第3位(以前のメインエディタ)

HTML Project2　[作者のページ]

[以下はHTML Projectに関する使用感です] TTTEditorに匹敵する多機能エディタ。プロジェクト管理による複数ファイル一括管理、入力済みタグ再編集機能、ローカルリンク自動チェック、ショートカットキーによるフルカスタマイズ機能、テーブル作成、フレーム入れ子作成等々充実した機能を誇ります。特にタグ整合性チェックは他にない機能。HTML文書のデバッグが手早くできます。ただ、安定していないところもあります。Undoも一回のみ。

以下圏外

以下は圏外のHTMLエディタとなります。自分がHPを書く上で、無くては困ってしまう致命的な機能を指摘します。良いところもあるのですが、機能的にはTTTEditorの部分集合です。

MHEditor

最近生まれたソフト。斬新なのが、タグ自動補完入力。インクリメンタルサーチのように、途中まで打てば、入力したいものが選択できるポップアップ画面が表示されます。ただし、タグは大文字でしか入力してくれない(後で小文字へ変換することは可能)。また、前回編集時の状態を残しておいてくれません。まだまだ成長過程にあるソフトです。今後に期待。

HmEdit

画面切り替えタブが下にしか配置できません。あらゆるメニューが上に常備されているのに、タブがしたにあってはマウスカーソルの移動量が増えるだけ。面倒です。2000年1月でVerUpが止まっています。

HTML Maker AZUKI　[作者のHP]

最初に使ったフリーのHTMLエディタ。1998〜9年当時は最高の出来映えでしたが、2000/3/21以来VerUpされていないため、現在では機能全般的に見劣りします。

へてむるライタ〜

キーカスタマイズが出来ません。また、ファイラーが別ウィンドで開いているのがやや使いづらい。

HTMLLanguor　[作者のHP]

無限にUndo/Redoが出来ます。しかし、登録されているタグが皆無。1からカスタマイズをしないとHTMLエディタとして使えない。タグの色分けだけが出来る単なるエディタといった雰囲気。TeraPadに近いか。

CHES

VBランタイムが必要。タブを使ってのファイル閉じが不可能。動作不安定。

PIGYEIT

タグに着色する(おまけ機能らしい)と、Undoが使えなくなるというHTMLとしてあるまじき仕様。