What's new/雑記帳

2012/12/8 楽譜の比較：アルベニス「アスレーホス」 2つの版追加…念願の自筆譜ついに登場

ようやく「アスレーホス」にも自筆譜が発売されました。アルベニス晩年の傑作といえば「イベリア」。その後に書かれた「アスレーホス」は途中までしか書けませんでした。それを友人のグラナドスが倍以上の長さにして完成。二人の力で築き上げたピアノの最高傑作の一つです。

これまで多くの版が出ましたが、間違いが見られたり、意図的な変更があったり、正しいかどうかわからない音がたくさんあり、不満でした。それを解決できたのは、やはり自筆譜です。「イベイア」の自筆譜発売に遅れること十数年、アスレーホスも満を持しての登場です。

なお、以前発売されていた、ラローチャ監修版に付属していたのは筆写譜。完全に信頼出来るものではありませんでした。

また、今回これまで愛用いていたCreatio Artis版も載せました。ラローチャ監修版の次に出たもので、間違いは比較的少なかったものです。

それにしてもこの赤いリボン付きの包装、私にとってのクリスマスプレゼントとしか思えません。自腹ですが(^^;