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2003年日本でのコンサートを最後に演奏活動を引退していたスペインのピアニスト、アリシア・デ・ラローチャ、2009年9月25日にバルセロナで亡くなりました。86歳。
私は彼女の録音したアルベニスの「イベリア」の
録音で民族音楽への食わず嫌いがなくなり、そればかりかピアノ音楽の最も輝かしい領域を知ることとなりました。その後、自作自演では最初分かりにくかったモンポウ「歌と踊り」の魅力を教えられ、ファリャ、グラナドスなどスペインものの魅力を余すところなく知らされることとなりました。
特に「イベリア」はホロビッツのように大胆に音符を変え自由に演奏しています。自分で楽譜を読むと必ずしもアルベニスの意図とは異なると感じるところもあります。しかし、私はラローチャの録音でなければこれほどはまることはなかったと思います。完全に曲を消化した上での改善であり、おそらくアルベニス自身も認めたであろう変更であったと思います。今でも「イベリア」を友人に勧めるときはこの個性的な録音を取り出します。少なくとも地球ある限り残ってゆくものと推測します。
また、この曲のこの録音(80年デジタル)と出逢ったおかげで、私自身の音楽への趣向が「音色」にあることも分かりました。音色に魅力的な音楽に一番の興味を持つことに気づいたのです。一方、録音を聞く限りでは、ラローチャの手の大きさは私ととてもよく似ています。なので私の指の届かない箇所をラローチャはどのように処理しているのだろう、と色々勉強させていただきました。
スペイン以外の作曲家についても全てがその音楽の面白さを十分に引き出したものでした。彼女はおそらく自分の成すべきことを成しきったことでしょう。幸せな人生だったと思います。ご冥福をお祈り致します。
■最も分厚いステレオ雑誌、
季刊ステレオサウンドの2009年秋号
でブラインドテスト記事が掲載されました。当誌としては初の試みとなります。大きな一歩ですが不満点も多いものでしたので、簡単にコメントをしてみました。
■Googleのブラウザ、ChromePlus(とGoogleChrome)にてマウスジェスチャーのカスタマイズが可能となりましたので、一部前回記事：ChromePlusを更新しました。
■暑い日が戻ってきてなぜかホッとしていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。厳選フリーソフトウェアは、ちょうど1年の更新となりました。
Google Chromeに以下の機能を追加したChromePlusが登場しました：
特にうれしいのがIE Tab。InternetExploreでないとうまく表示されない(機能しない)特殊なホームページも、このIE Tabを使えばChromePlus内でもきれいに表示されます。ChromePlusに一本化できます。
スーパードラッグ＆ドロップは、なぞって選択した文字列を数ミリでもドラッグ＆ドロップすると、別のウィンドウでその文字列の検索結果が表示されるというもの。これまでも右クリックで実現されていたが、よりスマートに語句の意味などを検索出来ることとなりました。
■PC内に散らばっていた楽譜を半分くらいまとめました。画像のままだったり、バラバラのPDFだったりしたものを、1つのPDFにまとめたりしていました。その中で使用している、pdfpdfpdf.comという変わった名前のPDF結合ソフトもご紹介しておきます。昔はメールなどのやりとりでもファイルが大きくなりすぎないように気をつけて分割していましたが、今やほとんど必要なくなりましたね。ファイル分割ソフトもほとんど使用しなくなりました。
■各ディレクトリサイズを図示するWinDuも掲載しました。
■ベンツのハイブリッド車が出ましたね。燃費は11.1km/lという情けなさですが、従来車よりはアップしているとのこと。貢献はしているということですね。 こんな燃費でも重量税がなくなるそうで。高級車好きなので他社もがんばって欲しいものです。
■トップページに今後の演奏会予定をちょろっと載せておきました。またお逢いしましょう。
